
自宅リビングにあるセカンドPCのCPUをRyzen7 5700からRyzen7 5700Xにリプレースしました。実質2か月程度しか使っていなかったのですが…


Ryzen7 5700Xは2022年発売ですでに2年以上経過しておりますが、5700(無印)は2024年、今年発売の製品です。X付と無印で何が違うのかというと…
- ベースクロック…5700は3.7GHz、5700Xは3.4GHz。ただしブーストクロックはいずれも4.6GHz
- L3キャッシュ…5700は16MB、5700Xは32MB
- PCI-EXPRESSの世代…5700はPCI-e3.0、5700XはPCI-e4.0
が異なっています。そもそもコードネームも異なっており、
- Ryzen7 5700はCezanneコア
- Ryzen7 5700XはVermeerコア
なわけです。いずれもZEN3コアで7nmですが、なんでこんなに違うのかというと、実は5700はGPU機能内蔵版のAPUである5700Gの内蔵GPUを無くしたもの、と考えればわかりやすいと思います。発売時期が遅いのにスペックが落ちているというのはこういうことなのですね。
では具体的にどの程度の性能差があるのか?という点が気になりますので、少しベンチマーク走らせてみました。
CineBench R23

5700はMulti13510

5700Xは13451
若干5700Xのほうが低いのですが、誤差程度か?
CrystalDiskmark


上が5700、下が5700X。明確に5700Xの方が高速。全ての項目で5700Xの方が高速。


CrystalDiskinfo
上が5700、下が5700X。対応転送レートに注目。上はPCIe3.0、下がPCIe4.0になってます。
3DMark PCI Express転送速度テスト


上が5700、下が5700X。こちらも明確に差が出ています。5700Xは5700のちょうど倍の数字。まぁ理論的には倍になる計算ですから、予想通りの結果。
3DMark SteelNomad


上が5700、下が5700X。若干5700の方が高速。
やや疑問は感じましたが、ログを見てみるとCPUクロック(折れ線グラフの一番上)の上下動が5700Xの方が激しい。つまりクロックが下がりやすい、逆に言うと、高クロックを維持していない点がスコアが下がった理由だと思います。
確かに、CineBenchでも5700の方が全コア4.1GHz程度までは出ていましたが、5700Xの方は4.0GHz程度で頭打ちになってました。
いずれにしても、PCI-Expressが3.0から4.0になったことで、大容量ファイルの読み書きやゲーム起動ではかなり恩恵を受けると思いますので、リビングPCはこのまましばらく運用となります。