BD795Mマザーボードの使用感についてですが、これまで4回ほどBD795Mについての書き込みを行ってきましたが、一番使っていてある意味気持ち悪いところが、CPU温度の高さ。
モバイル用CPUでありながら、ありえないほどのパフォーマンスを発揮するマザーボードではありますが、やはりゲーム時におけるCPU温度が100℃に達するというところがいい気はしません。そのため、空冷クーラーであるAK-400から簡易水冷に換装してみたりしましたが、それでもやはり瞬間的にでも100℃を超えるとなると、抜本的な対策が必要ではないかと思います。
いくら良い水冷クーラーを使ったとしても、このジャジャ馬CPUはどうにもならんと考え、根本的なところを変えることにしました。いくら良いパーツを使っても際限ありませんしね。
ということで、BIOS設定でどうにかなれば、かなり素敵なCPUちゃんになるのではないかと考えました。

まずは、BIOS画面。左端のSetupを選択。

メイン画面。初期BIOSのままではありますが…左側の「Advance」を選択。

「Advance」画面を選択して…

「AMD CBS」画面を選択し、「SMU Common Options」を選択。

「SMU Common Options」を選択。「System Confiruration」の項目を選ぶと、ドロップダウンメニューから、「Auto」「75W」「55W」「45W」の項目が選べます。
私の環境では、「75W」や「55W」「45W」とすべて試してみましたが、結局CPU使用率100%での電力が100W以下になることはなく、若干下がりましたが、それでも100W程度は消費していました。また、その際のCPU温度も100℃近くなっており、あまり個々の項目は意味がないと感じました。
次にその下にある「TjMax」の項目、初期項目は未設定ですが、ここに直接「85」を入力。すると、最高CPU温度がきっちりと85℃までとなり、CPU負荷をかけても85℃以上になることはなくなりました。
次に「80」を入力。すると、同じように80℃以上になることもなくなりました。

Cinebench R23実行中の温度。わかりづらいのですが、最高温度74℃程度でとどまっています。

ちなみにスコアは31009。約10%程度落ちましたが、もともと爆速なのでこの程度では気にもなりません。
ジャジャ馬なBD795Mですが、今回の設定変更でかなり手なずけることができたと思います。また、今後、気温の上昇が気になる時期になりますが、この夏もこの設定のまま乗り切れそうではあります。

ついでにGraphics ConfigurationのGFX Lane Speedについても明示的にGEN5を選択。現在のグラフィックボードがRTX5070なので、きっちりとGEN5で動作しています。
おまけ
NVMEのM.2 SSDについても、公式ではGEN4.0動作ということになっていますが、これもどうも怪しい…
というのも、テスト用に取り付けた、SAMSUNGの990 EVO、CrystalDiskinfoで見ると、GEN5.0って表示されるんですよ。990 EVOってこれまた変態SSDでして、GEN5.0のX2動作なんですよ。そのCrystalDiskinfoの表示では、ホスト側がGEN5.0 X4、クライアント側がGEN5.0 X2の表示。速度的には、GEN4.0 X4とGEN5.0 X2の動作って同じスピードになるのですよね。どちらも約8.0GB/s。SAMSUNGの考えとしては、PCIeのレーン数が限られているということから、PCIe5.0で動作できるのなら、X2で動作させた方が、レーン数の削減につながるからってことなんでしょうけどね。
手持ちのKIOXIAのExceria G4で今度試してみようと思います。GEN5.0対応SSDがフルスペックで使えるのなら、想定外のこととはいえ、超ラッキー。