
前回までブログに記載しておりました、MINISFORUMのBD795mマザーボードでしたが、使っているうちにいろいろと気になる点も出てきました。やはり一番の懸念はゲーム中のCPU温度上昇問題でしょう。Cinebenchなどのベンチマークソフトを走らせているときや、普段使いのWeb閲覧、Youtube動画の視聴といったことであれば、特にCPU温度は80℃程度と通常範囲。しかしながら、ゲームとなると話は別となり、一気に90℃近くまで急上昇してしまいます。これは、前回にも記載しましたが、ゲーム中は特定のCPUコア…特にこのマザーボードでは、CCD0のコアに集中し、CCD1コアにはほとんど仕事が割り振られません。そのためCCD0コアのみクロックが上昇、おおむね5.4GHz程度の動作となり、全体のCPU使用率は低いが、温度だけは急上昇するといった挙動になっています。
当初CPUクーラーはDeepCoolのド定番、AK-400で運用していましたが、ゲーム中は100℃以上にまで達することもあり、さすがに水冷化を考えました。
変更点1
その結果、NZXTのKRAKEN 280 RGBを購入。水冷のポンプヘッダーにLCDが付いており、CPU温度とかGPU温度とかをモニターできる機能があったためと、前回購入したNZXTのファン付属コントローラーがそのまま使えることから、これにしました。値段がやや高めなのが玉に瑕。
で、写真のように、CPU温度とGPU温度が一目でわかるという点が使う上で役に立っています。また、リア側ファンは以前書き込みした通りCPU温度で色が変わるようにしてあるため、温度上昇とともに、薄緑~黄色~オレンジと変わり、90℃超えとなると赤く光るように設定。そのため、LCDモニターを見ずとも色で気が付きますので、何気に便利。
また、BD795mには、USB2.0のヘッダーが一つしかなく、NZXTのファンコントローラーと水冷クーラーのポンプヘッダーから出ている制御用のケーブルが、両方ともマザーボードのUSB2.0ヘッダーから出力する必要があるため、マザーボードから出ているUSB2.0のヘッダーを分割する必要があるため、USB2.0用の分配器を購入して取り付けています。

右側にある緑色の基盤ですね。上に伸びているケーブルがマザーボードからの入力。下から延びているのが出力。左側が水冷ヘッダーにつながっており、右側がNZXTファンコントローラーにつながっています。左側のNZXTと書いてあるものがファンコントローラー。3系統の入力が可能で、リア側ケースファン一つと、簡易水冷のラジエーターに取り付けている140ミリファン2つ分の合計3系統入力。NZXTのアプリで制御しています。
変更点2
SSDを変更しました。
余りもののKIOXIAのExceria PROを使用していましたが、なぜか急激に不良セクタが増加。ほかの余り物SSDでもよかったのですが、残っているのは、SAMSUNG 990 EVO 1TBと、Crucial P3 1TBの微妙なもの。また、現在使用している自作PCでは、C:ドライブが入っているSSDはDRAM搭載SSDのみを使用しており、ま、一種のこだわりポイントでしかないのですが、DRAM搭載SSDを新たに購入。これまで、WDのSN850Xを好んで使っていましたが、SN850Xは後継のSN7100と世代交代っぽいので、SAMSUNGのGEN4.0ハイエンド、990PRO 2TBを購入してこれに換装しました。

SAMSUNGの990PROってこれまでは、WD SN850XやCrucial T500などのGEN4.0ハイエンドの中でも跳びぬけて高かったというイメージだったので、使ってみようという気にもならなかったのですが、ここ最近ではWDやCrucialの最新製品がSN7100やT700といったように軒並みモデルチェンジを行っており、やや劣勢なのか、大幅に値段が下がってきています。今回購入したのは値下げが大きかったという点が一番大きな理由。SN850Xと同程度まで下がっていました。
で気になるのが発熱。BD795mにはSSDスロットが2つありますが、いずれも付属ヒートシンクはありません。後付けで取り付けるか、気にしないかの2択です。
特にグラフィックボードが刺さるPCI-E 16xスロットの直近にSSDスロットがあり、更には、スロット下側だとGPUに完全に隠れてしまう位置にあります。そのため、発熱もこもりやすく、必然的にGPUの上に取り付けることになるのですが、これまた、GPUの発熱をもろに受けてしまう位置。Exceria PROの時は500円くらいのヒートシンクを取り付けていましたが、今回はさらに発熱の大きそうな990PROってことで、ややお高めなヒートシンクを購入。

ZERO M15というヒートパイプ付きの見るからに冷えそうなもの。1,980円也。
見た目もステンレスっぽくてかっこいいじゃぁないですか!

内容物 本体の他、ネジとサーマルパッド。ネジは予備っぽいです。また、今回サーマルパッドも付属の物は使用せずとも大丈夫でした。本体側にもサーマルパッドが付いていました。

少しでもエアフローがあれば大丈夫っぽい。幸い、今回取り付ける位置はリア側ファンのすぐそば。よって、多少なりとも空気の流れは確保できそうです。

PCI-E GEN4.0スロットの直上。となりはWifiモジュールです。

全体はこんな感じ。メモリが横倒しに付いているのが違和感ありまくりです。水冷クーラーヘッダーから延びているケーブルが、先ほどのUSB2.0分配器につながっています。

SSDヒートシンクの高さがわかると思います。

完成!
あと、気が付いた点、というか補足
MINISFORUM公式では、PCI-E x16スロットはGEN4.0対応とされていましたが、実際のところ、GEN5.0で動作します。BIOSでAUTO設定にしておいてもGEN5.0で動いています。下の画像で確認できます。

ネットではGEN4.0までの対応とか結構言われていますが、実際は上の写真の通りですよ。参考までに3DMarkのPCI Express feature testの結果貼っておきます。

ほぼ55GB/s出ていますね。ちなみに、Radeon RX 9070XTでもここまでの速さは出せません。おそらくGDDR7の影響がかなり大きいと考えます。BUS幅狭いけど、GDDR7の高速性で補っているのは明白ですね。