SV650 ABSのインプレ その2(走り編)

上の写真がSV650のスイングアーム、下の写真がMT-10のスイングアーム
見てわかるように、一時、SVのスイングアームが角材なんて揶揄されましたが、実際、MT-10と比べてもSVは走りに振ったバイクではないことは一目瞭然、ですが、SVの魅力は思いっきり走りに全振りしていないところも良いところです。

それでは実際の走りはどうなのか?という点について、素人ライダーながらも少し語ってみたいと思います。

1 エンジンについて
いうまでもなくSVの最大の特徴であるV型エンジンについてもうちょっと語ってみたいと思います。
1 振動の少なさ。振動の少なさは正直かなり驚きました。他の方のブログやYouYubeなどでもあまり触れられていませんが、振動の少なさについてはもっと褒められてもいいと思います。振動が少ないということは疲れにくいという、安全運転にも直結することですので、大いに喜ばしいところです。
2 スナッチ発生速度の低さ。というか、エンジン回転が低くてもスナッチが発生しずらいエンジン特性です。以前乗っていたDUCATIのモンスター800は3000回転以下だとスナッチが発生しまくり、使い物になりませんでしたし、FireStormも2500回転くらいまでの回転域だとスナッチが出ていました。ところがSVでは2000回転以下でもスナッチが発生する気配すらありません。非常に扱いやすいエンジンだと思います。
3 ふけ上りの速さ。予想はしていましたが、2気筒エンジンにしてはかなりふけ上りが早いと思います。この影響でエンジンがかなり軽いと感じると思います。ただし、絶対的なパワーがある、といった感じではなく、スロットルの開け閉めに対してのレスポンスという意味合いでの話となりますので、パワー感については排気量なり、といった感じですね。
スナッチの発生しずらさとふけ上りの速さということから、元々の素性が良いエンジンと言うか、長年熟成されてきたことの賜物なのかはわかりませんが、少なくとも長く作り続けられているエンジンだけのことはあると考えます。

2 車体について
1 トラスフレーム。このフレーム、やはりキレイですね。前モデルのグラディウスよりもキレイですし、なんなら、初期モデルのアルミ製トラスフレームよりもきれいだと思います。特に現行モデルの発売直後のモデルと比べても、フレーム色を目立たせる色合いに変わってきていますので、もっとこのフレームのデザインを含めて目立たせても良いかもしれませんね。ただ、溶接の跡がややイマイチ。もっと全体的に肉盛りしてもよかったのではと。特に一部の溶接跡部分が他の溶接部分よりも肉盛りが少ないなども見られます。他の個体と比べてみないと何とも言えない部分ではありますが。
2 シート。尻痛シートなどと酷評されており、ウレタンが薄いからじゃないかとか、もっと肉厚にしたほうが良いとかいろいろ言われているシートです。個人的には、確かに尻が痛くなりそうなシートだとは思いますが、一番の原因は形状の悪さではないかと思います。特に、角のところ。シートのフラット面からサイドに回り込む部分の角が結構角度がついており、この部分が硬く感じます。そのため、部分的に硬さが違ってしまっているように感じます。この部分を見直すだけでも評価が変わるのではないかと思いますね。なお、自分の場合では、そこまで尻が痛くなることはありませんでした。ちなみにSVのシートは硬いと言われていますが、MT-10のほうがウレタン自体は明らかに硬いです。でもMT-10ではそこまで尻が痛くなることはありません。
3 全体的に。全体的に安っぽいと言われていますが、実際に安いのですから、悪いとは思いません。むしろ、よく頑張っているなと思います。
4 その他。ローRPMアシストについて、便利だとは思いますが、そこまで必要とは感じませんでした。ただ、エンストしにくいという安心感はありますね。また、小回りするときとかUターンするときとかに邪魔になるという意見もあるようですが、自分は特に邪魔になるという感覚はありませんでした。ちなみに、普段乗っている乗用車のMINI(F54)マニュアル車でも同じような機能がついており、クラッチをつなぐときに同じようにエンジン回転が上がる機能が付いています。また、シフトダウン時に効くオートブリッピング機能も付いているので、慣れているということもあるかもしれません。

まだまだ走り足りていませんので、この後も気づくことが多々あると思いますが、それについては今後も書き込んでいきたいと思います。

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